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久米島からのお客さん -- 「シーミー」で那覇にやってきたおばあさん [不思議体験]

沖縄県の久米島(くめじま)から那覇の泊港に着いた船。久米島からの荷物を受け取りに行った沖縄在住のmakiriさんから届いたお便りです。おもしろいので本人の許可を得てここに掲載します。沖縄は磁場が強く、僕の個人的体験からしても、非常に神秘的ことを多く体験する場所です。

さて、「シーミー」とは沖縄の言葉で旧暦三月に行われる「清明節(せいめいせつ)」のこと。沖縄では非常に大切な行事で、この日に一族がそろって墓参りをします。中国伝来の行事と言われ、台湾でも行われています。

以下makiriさんのお便り。

こないだ、港止めの荷物を港まで取りに行きました。 早めに到着してしまい、ちょうど乗客が降りてきた所でした。 船便は最後に降ろされるので、降りてくる人達を眺めてました。うちの会社の荷物は一番最後で、その頃はドックで働く人もまばらになってました。

一人、船から降りてきたお年寄りがポツンと私の車の側にいます。私も自分の荷物を積んで帰ろうとすると、そのおばあさんの声が聞こえました。「困ったぁ〜、どうしよう」。見てみると、足下には荷物がいっぱいあって、一人では持ちきれない量。「お迎えがこないんですか?」と声をかけました。そしたら、「来ると思ったんだけど・・・」と自信なさげ。

そんなわけで、そのおばあさんを送る事にしました。島から来たおばあさんは、「シーミー」でこちらに来たのだそう。首里の方へ向かいました。「こっちよ〜」「あっちよ〜」とおばあさんの指示にしたがい、くねくねとした道を上がったり下がったり。

ついた所は、薄暗い丘で、周りはうっそうとした場所。「ここよ〜、ありがとねぇ〜」と言って降りるおばあさんを手伝って、一通り挨拶をすませて、さあ戻ろうと、周りを見たら気がつかなかったのだけど、実は墓地で、家って、どこにあるのみたいな場所。

さて帰ろうかと車に乗り込み、ふと見上げるとそこは夜景がキレイな丘でした。おばあさんに帰る挨拶をしようとバックミラーを見るとそこにおばあさんの姿はありませんでした。


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コメント 7

makiri

この度は面白がっていただきありがとうございます。
その時はなんとも思わなかったのだけど後から思うとね・・・。
みたいな話です。でもありがちな展開だよね。
ありがちな話なんだから、日常にこういう事は起きていると
そんな風にも考えられますな。
by makiri (2005-05-03 01:33) 

makiri

あ、ログインしないとGUESTになるのがわかってなかったです。
by makiri (2005-05-03 01:36) 

三平太

makiriさん、今回はおもしろい話をありがとうございます。日本本土で起こるとびっくりしてしまうことでも、沖縄では普通に起こってしまいそうです。そういう意味で沖縄の風土は特殊だなと思います。
by 三平太 (2005-05-03 06:10) 

しょちょう

沖縄というのはそんな素敵なところなのですか!そうすると小人や妖精が森の中に住んでいたりするんですね?
by しょちょう (2005-05-03 07:40) 

三平太

僕はまだお会いしてませんが、「きじむなー」というガジュマルに住む木のいたずらっ子(妖精?)がいるらしいですよ。おれもなぜかガジュマルの木が大好きです。
by 三平太 (2005-05-03 11:47) 

HANA

那覇生まれ那覇育ちの私ですが、首里の方にある久場川や識名、鳥堀などの旧い住宅地では、道は細く入り組んでて、墓と住宅が雑草の中に混在してるので、よく知らない人にはホントわけがわかりません。道幅が狭くてあぶなっかしいのにおばあとかよくてれてれ歩いてるし。たしかに、沖縄の年経たおばあ達は、なぜか皆「あの人本当に人間だった!?」と思ってしまうような変に人間離れしたオーラを漂わせていますね....。
by HANA (2005-05-10 01:46) 

三平太

HANAさん、ようこそ。
話によると家に帰って地図を見なおしたらしいんですが、まさに識名の辺りではないかといっていました。それにしてもあの沖縄の感覚ってなんなんでしょう? 夏の帰国で、僕が帰るのは内地ですが、そういう感覚を感じるのでしょうかね? 不思議。
by 三平太 (2005-05-10 06:39) 

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