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ハムステッド・ヒース (ロンドン北部) [イギリス紀行]

ロンドン大学での最終試験が終わり、友達と久しぶりに騒いで試験の終了と大学生活の終了を祝う。明け方までおしゃべりをしたあと、ナイトバスに乗って家に帰ってくる。昼夜逆転の悪しき習慣は試験と共にお別れしようと言う硬い意志で、お昼には起きて友達を連れてハムステッドヒースに行くことにする。うちの近くにはシルバー・リンク・メトロというブリティッシュレールの路線があって、カレドニアンロード・アンド・バーンズベリー駅を使えばカムデン、ケンティッシュ・タウンを通ってハムステッドヒースまでは4駅でつく。

ハムステッドはロンドンの北の高級住宅地として有名。地下鉄ノーザン線ハムステッド駅から、駅前の道路を北東に少し登っていくと、右手に緑の広大な丘が目に入る。ここを少しおりて行くとロンドンを一望できる場所があり、ここで休憩したあと、なだらかな丘陵をぐんぐんと下ってハイゲイト・ヴィレッジに至ると言うのが僕のいつもの散歩コース。どこに寄り道するかで所要時間は変るが、だいたい1時間から2時間、ロンドンの喧騒からはなれ、命の洗濯ができる。

今日は暖かい天候に恵まれ、ハムステッドヒースの広大な丘を散歩するには絶好のコンディション。今回はブリティッシュレールを使ったためいつもとは違う気ままなコースをとることに。駅を出てそのまま上の方に上っていく。野うさぎが草を食んでいるなだらかな野原を渡り、アップダウンが続く森の中を抜ける。

僕にはロンドンで好きな場所がふたつある。ひとつはハムステッドヒース、もうひとつはロンドン南部のリッチモンドにある、リッチモンド・ロック(運河の閘門)からキュー・ガーデンとテムズ川に挟まれた細い散歩道だ。この道はキューガーデンの門やキューブリッジの駅に繋がる。テムズ川を挟んでキューブリッジの駅の対岸、チュジック(チズイック)Chiswickと言う閑静な住宅街に住んでいた時によく歩きに行った。むかし見たイギリスの昔ながらの山道などを紹介する本によると、この道はロンドンでは唯一の「ナショナル・トレイル」に選ばれていた。

さて、ハイゲイト・ヴィレッジにたどり着くと5時になろうかというところ。雨がぽつぽつと降ってきた。公園内のカフェテリアで果物とお茶でおやつにすることに。ハイゲート・ヴィレッジからはC2のバスでカムデンまで出て友達と別れる。

このあと、フィンズベリー・パーク駅前のテンピン・ボウルTenpin Bowlでボウリングをするが来ないかと誘われていたので、少し遅れて行くことに。フィンズベリーパーク駅に着くと雨が土砂降りのように降っている。イギリスに5年近くいたがボウリングは始めてやった。ぼくが小学生の時は娯楽の花形で、高校は広島市内だったが、あの頃もよく学校のそばの広電ボウルに行っていた。高校を出るとあまりやらなくなり、かれこれもう10年ぐらいはやっていないのではないかという気がする。

今日は3ゲームやったが2ゲーム目でストライク3本、スペア4本で157点。中学時代の133点が最高だったのに、ベストスコアを更新してしまった。これも試験勉強中に毎日やっていたリラックス法の「自律訓練法」の賜物だ。試験が終わった実感がまだなく、途方に暮れているような気分がしているが、本当に自分の人生が変ってきているのを実感する。

明日は12時からSOASの友達と草サッカー。今年早稲田大に交換留学する中国人の朱(しゅ)君が地下鉄のターンパイク・レーンの駅まで迎えにきてくれることになっている。


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コメント 8

三平太さん試験お疲れ様です。
私が思っている以上に三平太さんの大学の試験は大変なようですね。うちの大学なんて普通に授業でてれば単位は取れる楽チン大学です。卒論ものんびりでもかけますし。
ロンドンで草サッカーとは、レベルたかいんでしょうね。ロンドンにはプレミアのチームが4チームありますから。
試験の間リヴァプールの優勝とかあったようですがそちらは関係なかったんでしょうね。いやー私も卒論終わったらリーズの試合みにいきたい。
by (2005-06-04 17:51) 

三平太

ナイトさんお久しぶりです! やっと試験が終わりました。うちの大学の試験ですか、、、返事を書いていたら長くなったので、まとめてまたそれに関する記事を本編にアップすることにしました。
僕が行った草サッカーは、うちの大学の友達が集まってやっているものですよ。近くの公園(と言っても広大で芝生があってゴールポストがある)に行って、高校卒業してからやるのは15年ぶりというような、俺みたいな人間も適当に遊ばせてくれるメンバーでした。ロンドンにはプレミアムチームが4つあるって、待ってくださいよ、えーっと、、、。チェルシー、アーセナル、フルハムともう一つなんでしたっけ?(笑 
by 三平太 (2005-06-05 02:20) 

4じゃなかったです。チャールトンとトットナムですね。あと来期ウェストナムが昇格しますから6個ですね。クリスタルパレスはこうかくしたっけ?
ロンドン在住だと試合がすぐみれていいですね。私なんてお金払ってテレビですから・・・・・今は見れませんが。
できることならバルセロナに移住してソシオに入って週末はカンプノウにいく生活をしたいっす。
by (2005-06-05 04:36) 

三平太

欧州のサッカーが好きな人にはたまらないロケーションでしょうね。僕は昔、フルハムの競技場の近くに住んでいたり、今はアーセナルの近くに住んでいますが、いつも近くを通りすぎるだけです。そういえば、ナイトさんはクリケット好きですか?(笑 クリケットのルールを覚えて日本に帰るつもりでしたが、いまだに何をやってるのかさっぱりわかりません。
by 三平太 (2005-06-06 20:41) 

プラン7

あ、更新されてる。
試験お疲れ様でした!!
「テンピン」ボウルで思い出しました、ただのボーリング(穴掘りじゃなくてね)ってのもあるんでしたっけ、たしか。カンタベリーでおっさん達が芝の上で玉を転がしてやっていたのを見た記憶があります。あの不思議な光景、日本にはないですよね。僕はルールもなにも知らないんですが、イギリスでは一般的なゲームなんでしょうか。
by プラン7 (2005-06-06 20:52) 

三平太

プラン7さん、こんにちは! 試験終わりましたよ。 なるほど。 ただ単にそこのボーリング場の名前だと思ってました。うろ覚えですが、テンピンボールと言うのは、現在のボーリングの原形になった極めてシンプルな球技でしょうか。今夜イギリス人に聞いてみます。
あ、そういえば、球技つながりですが、僕が住んでいた南フランスには「ペタンク」という、鉄球を投げるゲームがあり、年寄りを中心に盛んでした。僕はこのゲームがたいそう気に入って、モンペリエのスポーツ店で重いペタンクセット一式(鉄球9個)を買い求め、ロンドンに「手荷物」で持って帰ってきました。今も押し入れの中に入って入るはずです。フランスの公園は日本のグラウンドのような砂地が多く、ペタンクに適していますが、イギリスは芝生が多く、鉄球が転がらないためせっかく買ってきたのにやってないのです。こんな重いもの、どうやって日本に持って帰ろう、、、。
by 三平太 (2005-06-06 21:21) 

プラン7

あ!それかも!年齢層がやたら高いのが印象的でした。ベタンクってのか?そう、ピンじゃなくて鉄球だったような。イギリス人に訊ねたら「ボウリング」って言われたんですが、うーん、間違いかな。それで当時は「それでわざわざテンピンボーリングって言って区別するのかー!!」と僕はいたく納得したのですが。
ちょっと検索したら、おもろいものが。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~k eri/skittles.htm
つーかこの記事、出典がわからないので信憑性はともかく、おもろいです!
兵士が夢中になりすぎて禁止令がでたとかw。
ちなみにクリケットは、僕も何度も教えられましたが未だわかりましぇんw。悲しい。長々と失礼しました。
*日本の公園でやったら、超目立ちますよそれw。
by プラン7 (2005-06-06 22:42) 

三平太

なるほど。おもしろいページですね。スキットルですね。聞いたことあります。10ピン・ボウルのはなしをうちに遊びにきているイギリス人に聞いたら、「9ピン・ボウルがあるから10ピンというんじゃない?」と言ってました。それにしても「禁止するほどの熱狂ぶり」というのは、どういう感じなのでしょう? 当時の社会背景に興味があります(w
by 三平太 (2005-06-11 20:52) 

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