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裸で寝る習慣 [フランス回顧録(2001)]

2001年の1月から8月まで南フランスの街、モンペリエでフランス語を学んだ。ホームステイを経験し、夏には大学の宿舎に住んだ。地中海性気候というのだろうか、夏はかなり気温が上がるが、日本に比べると湿度が低くからっとしている。日中は38度ぐらいにはなり、日なたにでるとさんさんと照りつける日差しはかなり強烈だ。この南仏における真夏の太陽が人を狂わせてしまうというのは、カミュの「異邦人」に描かれているとおりで、ある種独特の気難しさを持つ南仏人の人格形成に大きな影響を与えているように思われる。。ちなみに「異邦人」の舞台はマルセーユでモンペリエからは電車で一時間ぐらいのところにある。

とはいえ、日なたの強烈な暑さも、日陰に入るとひんやりとしていてクーラーも必要なく、家に居ても窓のよろい戸を閉めておけばある程度快適な環境を保てる。僕はこの大学の寮に住んでいる時に裸で寝るという習慣を身に付けた。とにかく快適なのである。今思えばベッドもそこそこ硬く、裸にシーツをかぶって寝るというのが寝るスタイルだった。それ以来夏場は裸で寝ることが多くなった。台湾に住んでいた時もおおむね裸で寝ていた。台湾の暑さは、南仏のそれと違って湿気が多いのでクーラーを強く過ぎないようにしてかけっぱなしにするが、それでも裸で寝るのは快適そのものなのだ。

ロンドンは寒いのでなかなか裸で寝る機会がなかったが、ここ数日の暑い天候のおかげで、このなんとも自然な寝心地を堪能している。僕はどうもベッドというやつが苦手で、うちに備え付けのおんぼろベッドは、引っ越しと共にそそくさと捨ててしまった。ベッドがないと部屋も広くなる。掛け布団をを2枚重ねにして敷いてその上に寝ている。

布団のいいところは、イギリスの家に備え付けてあるベッドによくありがちな、スプリングがはじけ出てきそうな粗悪なマットレスに悩まされることがないのと、寝返りを打っても下に落ちる心配がないことだ。足が敷き布団からはみ出しても、空中に宙ぶらりんに浮くこともない。布団の上で裸でごろごろがいちばん。


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コメント 2

裸ですか・・・・・私も一度だけホテルでやりましたけど下半身が無防備になる感じがしてできませんでした。
あと潔癖症だから家でやったら全部洗わなきゃ気がすまないかも。
三平太さんモナコ行ったことあります?
かなりいいとこらしいですよ。
金持ちばっかだけど。
by (2005-06-23 22:08) 

三平太

ナイトさん、ようこそ。あ、「全部洗わなきゃ気がすまない」ですか。それわかります。(w フランスで起こったことは、その感覚が変ってしまったことですね。なんか「少しきたないかも知れないこと」が「免疫力を高める」というような風に。モナコ、行ったことありますよ。モナコに住むというのは「上流階級」のステータスで、モナコ自体がかれらの社交場ということで付加価値がついているようです。田舎の方が好きな僕は冬に訪れたニースでさえも苦手でした。プロバンスの田舎町のほうにぜいたくさを感じます(w
by 三平太 (2005-06-23 23:03) 

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