「人にやさしく」♪

「気〜が〜狂いそう」ではじまるブルーハーツの歌があった。レナウンかなんかのＣＭでもこの曲が流れていたような気がする。思えばずいぶん昔のはなしになってしまった。僕がはじめて路上で友達と歌った歌もブルーハーツだった。あれから１５年が経った。当時は携帯もインターネットもなかった。今となっては信じられない話だ。

人にやさしいとはそもそもどういうことだろうか？　僕は基本的に普遍的なやさしさというものは存在していないと思っているので、当然ながら普遍的に「優しい人」というのはいないと思っている。やさしさとはそのときどき、違った人々に対する行為や表現によって受け手によって主観的に判断される。その時に判断される側の意図と、判断する側の主観との間には必ずしも関係がない。

おそらく僕にとってのやさしさというのは、まず自分に向けられるものなのだ。自分にやさしくできることで人にやさしくなれるとおもっている。自分にやさしくできるということは、つまり「そのままの自分でいい」と無条件に自己を肯定し、受け入れ、自分を安心させてやることだ。これを僕は「自己承認」と呼んでいる。折り返し点をまわった感のある僕の人生の中でもっとも基本的な価値だ。

自己の承認ができると、他者の承認ができるようになるとおもっている。自己にせよ他者にせよ、そのまま受け入れるというのは時として難しいことだが、自分の中に理解して取り込まなくても、そのままあるがままを見ることができる。あるがままを見るとはどういうことか。それはつまり自然界に木々が生い茂り、山がそびえ、河が流れるごとく、かのごとく存在する事象を基本的には自分の眼前にそのまま「放っておく」ということだ。

だから、僕にとっての他者へのやさしさとは、人がそのままであることを無条件で承認することである。無条件で承認するということは判断をしないということだ。

コメント 6

情けは人のためならずと思ってる自分としては、やさしさを自分に向けていることになるのでしょうか・・・・・・・書いてる自分としてもよく分かりませんけど。
関係ないですけど三平太さんはブルーハ－ツ世代なのですか？（今はハイロウズ）
海外に居られると言う事なのでUKミュージックとか海外の音楽に興味ないんですか？
by (2005-06-25 22:31) 

僕はブルーハーツ世代ですよ。クラブとかに行くので、英語の曲は知ってる曲けっこうあるんですが、曲名やバンド名や歌詞の意味とかわからないものが多いです（笑。というわけで好きな曲はけっこうありますが、そんなに熱心には聴いてません。カラオケ好きなので、やっぱ日本のロック、ポップス、歌謡曲の方が好きです。
by 三平太 (2005-06-26 10:25) 

三平太さん
私もブルーハーツ大好きです！ここ数日、テロがあってからまた口ずさんでます。自分承認は難しいです。特にお受験世代の長男長女系には至難の業？
ロジックは「お受験世代＝価値観は世論で作られてた＝自分にとって大事な事より世の中が良いと思う事が良い事」「長男長女＝反抗下手」かな？
私はあまりやさしさという言葉は使わないですが、多分、私の中では「心の強さ」とかなり近い言葉だと思います。
by usagi (2005-07-14 01:41) 

usagiさん、こんにちは。「心の強さ」ですか。大事な事ですよね。最近思い出すブルーハーツの歌は「街」だったりします。「♪星が見えますか〜？」っていうやつです。自己承認は一度やったら癖になります。そしてこれはとってもいい癖ですよ！
by 三平太 (2005-07-14 10:33) 

癖にしたいです。どうもしてるつもりで衛星のようにもう一歩という所で核心に触れられずにいるようで。。。頑張ります（＾ー＾）。
by usagi (2005-07-15 07:43) 

言い換えれば、「もう一歩」ということは、「けっこう核心に近づいている」という事ですよね。
by 三平太 (2005-07-19 09:48)