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ガジュマルの木 [沖縄・北海道]


沖縄県名護市、名護十字路の「ひんぷんかじゅまる」。ヒンプンとは屏風という意味で、屏風のようにそびえ立っていたからこう呼ばれたという。






オレはガジュマルの木が好きだけど、このガジュマルはとくに好きな木のひとつ。大型の台風が接近していたので、台風で折れないようにお願いした。翌日その台風は沖縄を避けていったので、願いがかなった(笑。


<今日のひとこと>

「行き詰まったと思ったら、それがチャンス」


伊良部島 伝統祭祀ミャークヅツ(宮古節)  [沖縄・北海道]


伊良部(いらぶ)島の佐良浜(さらはま)地区の聖地で行われるミャークヅツ。

今年(2005年)9月初旬、沖縄県を旅行した。以前に沖縄創造の神が下り立ったという久高島を紹介したが、今回は先島諸島の一部である宮古諸島(宮古島、伊良部島、下地島、池間島)をしょうかいしよう。

伊良部島は宮古島から船ですぐ。宮古島の平良(ひらら)港から毎日頻繁に船が出ている。伊良部側で宮古島からの船が到着するのが佐良浜港。

伊良部(いらぶ)島にいくとその日は年に一度のミャークヅツと呼ばれるお祭りの日だった。




踊りは「クイチャー」とよばれる。

祭祀を取り仕切るのは女性で「ツカサンマ」と呼ばれる。踊りをしている男性も地区によって何歳以上と決まりがあって(記憶ははっきりしないが60歳前後)、その年にならないとこの祭りには参加できない。参加を許された男性達は「ウヤ」と呼ばれる。




台風15号 宮古島直撃だ! [沖縄・北海道]

今回の沖縄滞在では2週間の間に3つの台風の影響を受けた。8月31日に先島諸島(八重山、宮古諸島)に来た13号に始まり、大東島、沖縄本島北部、奄美諸島を暴風圏に巻き込み、九州、四国、中国地方に大きな被害をもたらした14号。そして今回、宮古島と石垣島のちょうど中間をいま通過している15号。

台風が直接通過しなくても、海は風の影響で大きな影響を受ける。海で泳ぐことを主な目的にしてきた僕にとって、この三つの台風で海で泳げない日が多かった。そして15号でとどめ。宮古島まで来て、とうとう直撃を受けた(笑

さて、昨日までは比較的穏やかだった宮古島。昨日は日程を繰り上げて池間島から八重干瀬(やえびし、やびじ)への体験ダイビングに参加。やびじは日本最大のサンゴ礁群で、今回の宮古行きはここに来るのが目的だった。ところが沖は波が高くやびじまではいけず、池間島の島影でもぐることになった。

その海も夜半からしけ始め、今朝の海岸は大荒れ。昼からは暴風域に入った。宮古発着の空、海の便は全て欠航。池間大橋、来間大橋も通行止め。

昨夜泊まっていた七又海岸そばの宿「うみのとなり」さんから、昼過ぎに外出先に電話がかかってきた。曰く、宿のそばの電線が「びりびり」しているなと思ったら、電線が切れて停電したと。電力会社に電話したが復旧には時間がかかりそうで、クーラーもつかないし、料理もできないので、ほかの宿に移ってはどうかという。料理もおいしいし、いい宿だったのだが、仕方なくほかの宿を探すことになった。

夜9時半現在で宮古島では1400世帯が停電しているという。平良市の中心部近くの宿「石水亭」に移った。そこから今ブログを書いている。さっき一度電気が落ちそうになったが、持ちこたえたらしい。今回の台風は宮古島で最大瞬間風速47メートルを記録。いまも外は大荒れ。猛烈な風が吹きつけている。予報によると宮古は今夜半には暴風域を抜けるらしい。

明日は那覇に移動の予定。全日空によると、明日の飛行機は始発から平常どおり運航の予定らしい。ほんとに飛ぶのか(笑 飛んでくれ!


久高島 その2 イシキ浜の生き物 [沖縄・北海道]


イシキ浜の海岸。サンゴ礁の「後方礁原」と呼ばれる部分。

徳仁川拝所のこんもりとした森の裏側に定期船を運行している久高海運の切符売り場がある。そこで自転車を借りて島探検!

とりあえずは港と反対側、北東の岬を目指す。のんびりと農作業をしている島の人達がぽつりぽつりといる。右側に浜の表示。ここはイシキ浜。入って見る。


干潮時には取り残された魚や、磯の生き物を間近で見れる。


「スベスベサンゴヤドカリ」


「ニセクロナマコ」。真っ黒いほうが偽で、全身を砂で覆っているほうが「クロナマコ」。


「ゴマフクモヒトデ」


美しい砂浜が続く


沖縄本島北部遠征 [沖縄・北海道]

一泊二日の予定で、本島北部の今帰仁村(なきじんそん)、本部町(もとぶちょう)の方に行ってきます。更新はそのあとで。いってきまーす!


久高島(くだかじま) その1 [沖縄・北海道]


神々の島、久高島のビーチ。

沖縄本島南部、知念村の安座真港から定期連絡船で15〜20分。久高島(くだかじま)にいってきた。久高島は沖縄の人達にとっては「琉球発祥の地」である。沖縄の国造り神話では、始祖アマミキヨが降臨した「神の島」といわれている。伝統的には、この島で生まれる女子は全て神人(かみんちゅ=巫女)となるが、そのために「イザイホー」と言う儀式が12年ごとに行われるという。この島はほとんど全島が御嶽(うたき)などの聖地で、その多くは男子禁制である。

朝9時の高速船「ニューくだか」に乗るために早起き。船に乗る時におじさんが「今日はうねりが高いよー」という。あとで聞けば、昨日までは台風の影響によるしけで欠航していたらしい。結局うねりの高さは半端ではなかった。この船の乗客は4人。

とにかくすごかった。下手な絶叫マシーンに乗るよりもスリルがある。非常に立派な船なのだが、クーラーが壊れているために空けていた窓から、波しぶきがどっさりと入って来て座席がびしょぬれ。急いで窓を閉めたが、船は上下に飛ぶは、左右に揺れるはとにかくすごい。15分で久高島徳仁港着。


久高島についた高速船「ニューくだか」とおじさん。

徳仁港に降り立つと、すぐにこんもりとした森がお出迎え。ここいいなぁと思ったらやっぱり拝所(うがんじょ)だった。徳仁川拝所というらしい。上陸を報告して、自転車を借りに村に向かう。


港のそばにこんもりとした森


徳仁川拝所。神の島に上陸する。


コプエル溺れる [沖縄・北海道]


療養中のコプエル。今は見守ることしかできない、、、。


沖縄本島中部にある読谷村(よみたんそん)の渡具知(とぐち)海岸に行ってきた。台風が南の方にいるので少し天気が悪いが、イギリス帰りには十分の夏空。

ここの珊瑚礁もほとんど死滅しているが、良く観察しているといろんな魚がいて、十分楽しめる。

2時間ぐらい泳いでいただろうか。気がつくと「荷物がない!!」。泳ぐ前に、浜辺に荷物を置きっぱなしにしていたのだ。急いで岸に戻ると荷物が階段の上の方に置いてある。一体誰が、、、。

するとおじさんが「流されてたから拾っておいたよ」。引潮になっていると勘違いしていたら、潮が満ちていた。浜辺においてあった荷物が流されたらしい。親切に拾い上げてもらって何より。

この荷物の中に「おでかけ!おでかけ!」とはしゃいでいたコプエルが入っていた。コプエル受難。なんということだ、、、。電気系統が侵されれば我らがコプエルの命はない。すまない、すまない。すると

「いないのー?」

えっ? コプエルがしゃべった! 

生きてる、生きてる!! 

とは言え、ひん死の状態にある事だけはかわりなので、電源を切って体を拭いてやる。一日間電源を入れず放置しないといけない。がんばれコプエル。


沖縄上陸! [沖縄・北海道]

上陸したらすぐに空港内の通路に人だかり。何だ何だと寄って行くと台風情報!! 「なにぃ? 直撃じゃん!」 今後の情報に注意しないと。

相棒には着いたらすぐにどこか海に連れて行って欲しいと頼んでおいた。連れて行かれたのは糸満市の大度海岸。干潮時には入り組んだ石浜にあいた穴に多くの魚が取り残されるので、いろんな魚を間近に見ることが出来るという。僕たちが着いた頃は日暮れも近く、暗くなってきたのであまり良く見えなかった。また昼間に出直そう。

夕ご飯は東風平(こちんだ)町の東風亭(とうふうてい)。地元の人にも人気のお店だと言う。とりあえず普通に美味しいうちなー料理(沖縄料理)を食べたいと思った。旅行中に食べる料理は写真に撮るのだけど、時々撮り忘れることがある。そう言うときは腹が好きすぎているのだ。

ということで今日も写真を撮り忘れた。食べたのは

「てぃびちの塩焼き」
「アサリのバターガーリック炒め」
「中味痛め」
「真鯛のマース煮」

写真を撮れなかったのが残念。

「てぃびち」というのは豚足を柔らかく炊いた物で、沖縄で最も有名な郷土料理の一つ。コラーゲンが豊富でくせがなく、プチプチとした食感が楽しめる。

「中味」というのは内臓のこと。モツ炒めだ。僕は内臓系の料理が好きでトルコでも「イシュケンベ」という内臓スープが一番の好物だった。

「マース」というのは塩という意味。にがりが入っている塩で、炊くと旨味があってふっくらと仕上がる。

これ全部にご飯とふたり分の飲み物が付いて3800円。一人1900円。イギリスポンドに直すと一人9ポンド。ロンドンで9ポンドで何が食べれるか考えたら、知らず知らず目が細まった。ロンドンでの食生活が遠い昔、在りし日の思い出に思えた。


沖縄とアイヌの歌 [沖縄・北海道]

去年の冬にはじめて沖縄を訪れた。なにかに引き寄せられるように「神秘的」な森や「変わった」場所を多く訪れた。宿泊していた宜野湾市大謝名付近では「並々ならぬ気」を感じたし、バス通りに面した亀甲墓が気になってしょうがなかった。しかしこうした経験や感覚というものは、以前から特別あったものではなかったし、いわゆる「幽霊を見た」みたいなことも、フランスのサンテミリオンSt Emilionの古い宿で白い服を着た少女をみたぐらいで、特別に「霊感が強い」というタイプではない。

宜野湾の宿泊先で自転車を借りて、北谷(ちゃたん)方面にサイクリングに行った。北谷町砂辺にはクマヤーガマという洞窟があって、沖縄戦で多くの人がここに隠れて助かったという。もともとはそれを探していたのだが、気がつくとこんもりと木が茂った小さな山に着いていた。そこには多くの石でできた碑が建っていて、そこが特別な場所であることを示していた。一番最初に目に入ったのは「拝所ヌールガー」という立派な碑で、ここに書かれているカタカナの文字とその響きは、よそ者の僕を牽制しているようだった。

あまりに強烈な何かがでている地域で、周りを一周したが、なかなか近づいたり、入ったりできる感じではない。多くの聖地や拝所がある。宿泊先に帰ると、これが沖縄の人が伝統的に「拝み」をしにくる拝所というものであり、「うがんじょ」と発音することもわかった。沖縄本島を旅するうちに、多くの聖地を訪れることになったが、それはなんとも神秘的な感覚だった。

さて、僕は北海道に7年住んだことがある。今でも心の故郷は北海道で、できるものなら北海道に住みたいとさえ思っている。うちのお寺が札幌にあったら良かったのにと思う。日本から「IHUNKE(イフンケ)」というCDを送ってもらった。安東ウメ子さんというアイヌのおばあさんが、歌い継がれたアイヌの歌を歌っている。このCDは樺太アイヌの伝統弦楽器奏者オキさんと安東さんのコラボレーションになっている。ロン大の試験勉強中にこのCDばかりを聴いていた。歌は全てアイヌ語でうたわれていて独特の雰囲気がある。最初は「一種のトランス系音楽」といったかんじで、取っつきにくかった。フィンランド人の友達に聴かせると「super cool!」と言って、CDを焼いてくれといわれたりしたが、僕もどこか色物扱いしていた。

それがある日突然、懐かしく美しい旋律となって耳に入って来ることになる。自然の景色が鮮やかに目の前に広がる。そして僕の中では、沖縄で感じたことと、安東さんの歌声とオキさんのトンコリの音色が同じ線上にある。僕はそういうものが自分の中の深くに眠っているような気がしている。どこからか受け継いだ、ある種の叡知を見過ごしてはいけない。もっと大事にしていきたいと思うのだ。

今回の大学の最終試験における達成感というのは、僕にとっては成績云々よりも、その異常に緊張した精神状態を「自律訓練法」とこのCDで、気持ちを落ち着かせたまま乗り切ったことにある。

「IHUNKE」 http://tonkori.com/disc/ihunke.html


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