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ピカデリー線が復旧!! [ロンドン同時多発テロ 現地レポート]

今日ロンドン市交通局からのメールがきていた。明日2005年8月4日からピカデリー線が全線復旧するという。ハマースミス・アンド・シティー線(メトロポリタン線)は、一昨日の朝、リバプールストリートから期せずして復旧していた電車に乗り込むことができた。ピカデリー線が再開されるという報せはなんとうれしいことだろう! 帰国するまでに復旧する可能性にはほとんど絶望視していたので、喜びもひとしおだ。復旧に尽力された関係各位に深く感謝申し上げたい。

以下はロンドン交通局からの文面の一部。
I am writing to let you know that the Piccadilly line between Arnos Grove and Hyde Park Corner and between Rayners Lane and Uxbridge will reopen from tomorrow morning. There will then be a full Piccadilly line service to all stations.
明日の朝よりピカデリー線不通区間での運転、全駅における営業を完全に再開するとの意。

現在の地下鉄の運行状況
The latest Tube information is as follows:
Hammersmith & City line: Now fully open.
Circle line: No service.
King's Cross St. Pancras station: Now open for all lines except the Circle line.
ハマースミス・アンド・シティー線も全線で復旧。キングスクロス駅も各線が営業を再開。地下鉄路線もサークル線以外はほとんどで復旧となった。

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こうして戦争が身近に感じられるようになるのか [ロンドン同時多発テロ 現地レポート]

僕は今回の事件は「ひとつの戦争のワンシーン」だと思っている。つまり、今回のロンドンの同時多発テロは「テロ」という特別に卑劣な行為なのではなく、普通の「戦争行為」であると、僕は認識している。ただ、今回のケースは、ひとつの国と国が戦っているという構図ではない。

今日、とある日本人の方と話していて、話題がテロに移った。ぼくが「この戦争が早く解決しないだろうか。この戦争が終わらないとテロは止まないだろう」と言ったら「なんの戦争?」と言われてしまった。

うーん。ロンドンのテロ事件については、もう少し書いておかなければならないような気がする。日本語で書かれているいろんな人のブログや、ニュース記事を読むにつけ複雑な気持ちになってくる。それはもちろん僕がロンドンに住んでいて、乗りたくもないバスや地下鉄に毎日乗らなくてはいけないという、そういう日常生活的なリアリティーと、日本にいるひとたちのそれとのギャップなのかもしれない。日常生活のなかで、自分が殺されるかもしれないという感覚と、殺されても誰にも文句をいえないのだという覚悟は、意外としんどいものだ。

テロの日常化ということは、とりもなおさず、戦争中なのだということをロンドンにいながら、少しずつ日常の生活レベルで感じることができるようになるということだ。そんなものは感じないでいいのなら、感じないにこしたことはない。それを感じなくて良いのが「平和」である。東京でも日常的に戦争を感じるようになるのだろうか。僕はそれを恐れる。

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ロンドン・テロ 現地レポート一覧 [ロンドン同時多発テロ 現地レポート]

ロンドン同時多発テロについて、現地からのレポートも合計で11回になった。報道とは違った角度から、テロ現場の極めて近くに暮らす人間として、自分が生身で見、聴き、感じたことを発信してきた。テロであるのかもどうかさえも不確かな、2005年7月7日の発生直後から、7月21日のテロ第2波にいたるまでの記事を日付順に一覧表にまとめてみた。

*2005年7月7日(同時テロ 第一波当日)
1)<速報>ロンドンで同時多発テロか? ロンドン市内でバス3台・地下鉄2駅で爆発との報道(10時45分)
2)<ロンドンから速報>ロンドン各地で爆発、情報は錯綜(11時10分)
3)<ロンドンから速報>バスの爆破現場は通う大学の裏、大学の最寄り駅ラッセル・スクウェア駅でも爆発(12時40分)
4)<ロンドンより続報(1)>爆発は少なくとも4件(14時20分)
5)<ロンドンから続報(2)>英国でのテロ報道は控えめ -- ロンドン警視庁が33人の死亡を確認(18時30分)  

*2005年7月10日
6)<ロンドンから続報(3)> 爆破テロから3日-- 僕のへこみ具合

*2005年7月11日
7)<ロンドンから続報(4) > テロから4日 -- 生活は平常に
8)<ロンドンから続報(5)> 爆破テロから4日-- 7月11日(月)の様子

*2005年7月12日
9)<ロンドンから続報(6)> 爆破テロから5日-- キングス・クロス、ウォウボン・プレイスの献花台、そしてヒースロー空港へ行く(7月12日火曜日の様子)

*2005年7月21日 (ロンドン同時多発テロ 第二波当日)
10)ロンドン・テロ第2波 僕の一日(その1)
11)ロンドン・テロ第2波 僕の一日(その2)

以下、後日追加分

*2005年7月24日
12)こうして戦争が身近に感じられるようになるのか

2005年8月3日
13)ピカデリー線が復旧!!


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ロンドン・テロ第2波 僕の一日(その2) [ロンドン同時多発テロ 現地レポート]

昨日からつづく)

空港近辺を除くとそこまで渋滞もひどくなかった。とはいえ結局、ヒースローに着いたときには夜7時をまわっていた。飛行機の出発時間は9時なので、とにかく飛行機に間に合って良かったと一同ほっとする。家族と軽くサンドイッチを食べたあと、出発ゲートで両親を見送る。

さて僕たちも帰路につこうか。ヒースロー空港ターミナル4だったので、まずはヒースロー・エクスプレスに乗ってターミナル123駅で降りる。ヒースロー空港内の2駅間はだれでもただで乗車できることになっているが、ヒースローからパディントンまでたったの15分にもかかわらず14ポンド(約2800円)もする高級列車。折り返す列車が駅に到着するとセキュリティー・チェックがあった。乗車する前に全ての扉を閉めて車内を検査する。車内清掃員たちも緊張した面持ち。僕たちも緊張して列車に乗り込む。あとになって、そのままこの電車に乗っておけば良かったと後悔する事になるのだが、、、。

ヒースロー・エクスプレスのターミナル123駅から空港ターミナル1に向かい、そこからバスでロンドンまで戻る予定だった。バスの時間を聞くと、つぎの便まであと40分以上ある。地下鉄の駅を見に行く。地下鉄のヒースロー空港ターミナル123駅は閉鎖。ピカデリー線をはじめ多くの線が不通になっている。聞いた事のない国鉄の駅まで代替無料バスが出ている。代替バスでしらないところにいってみるのもおもしろいが、さすがにくたびれていたので、空港バスで戻ることにする。運行状況を尋ねると、キングスクロス、ユーストンへのバスは再開されておらず、ビクトリア・コーチ・ステーション行きのみ。ビクトリアからカレドニアン・ロードまでは直通するバスはなく、途中で乗り換えなくてはいけない。しかも一人10ポンドかかる。これだったらパディントンまで行くヒースロー・エクスプレスに乗っていた方が良かったではないか。それも後の祭り。最終的には空港から家まで2時間半ほどかかることになった。


閉鎖された地下鉄ヒースロー・ターミナル123駅。駅員が代替ルートの説明におわれている。


「警戒のため、ほとんどの地下鉄線が不通になっています」との掲示。代替ルートが書いてあるがあまり役に立ちそうにない。

ビクトリア行きのバスは、本来のNational Expressのバスではなく、どこかの民間会社から急きょ借りてきたようなおんぼろバス。ビクトリア・コーチ・ステーション(バスターミナル)からヴィクトリア駅に行き、そこから73番のバスに乗る。トッテナム・コート・ロードにさしかかる辺りで、運転手から「この車はグッジ・ストリートには止まらず、迂回してラッセル・スクウェア経由でユーストンに向かいます」との放送。トッテナム・コート・ロードは北に向かう道が完全に封鎖されていて、その先のウォレン・ストリートで爆破事件があったことを物語っていた。キングス・クロスで乗り換え。91番のバスに乗る。バスの中で若い黒人男性と老齢の白人女性が話をしている。どうやらこのおばあさんは普段乗り慣れないバスに戸惑っているらしく、若者の方は彼女に代替ルートを説明したり、後続のバスの方乗客が少ないからと教えたりしている。どこにでも親切な人はいるのだ。こういう時はなおさらこういった光景に心が和む。

家にいればテレビから刻一刻と情報が入ってくるが、そうでない時、しかも街に出てからそういうことをしる時は不安なものだ。それでも、親切なタクシー運転手たちに元気をもらい、目の前で展開される小さな親切に胸を打たれ、両親も満足して帰路についた。疲れたが、今日はいい日だった。

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ロンドン・テロ第2波 僕の一日(その1) [ロンドン同時多発テロ 現地レポート]

じつはテロ第二波のくわしい情報についてはまだ知らないし、そういう事はニュース記事や多くのブログに秀逸なものが多いので諸兄に任せるとして、僕は僕のロンドンでの今日一日を振り返ってみる。

今日は卒業式に出席するために来英していた両親が帰国する日だった。午後2時半過ぎ、日本への土産物を買うために中心部のコベント・ガーデンに出かける事にした。最寄り駅がまだ閉鎖されているのと、バスでは時間がかかるのでタクシーを使う事にする。しかしなかなか空車が通らないうえ、行く方角が違うと運転手に乗車拒否されてしまう。運良く一度通り過ぎたタクシーが引き返してくれて、一同一安心して車に乗り込む。カレドニアン・ロードを南下していると、カーラジオから「駅から全員が避難」「地下鉄のなになに線が不通」という声が聞こえてくる。運転手が携帯電話でなにやら情報交換している。ロンドン市内4ヶ所で爆破があったという。ハックニーではバスが爆破、大学そばのウォレン・ストリートでも爆発があった由。

この運転手さんはなかなかのいい人で、とても親切。2002年のワールドカップの時に日本に行き、各地を旅したという。「日本は素晴らしい国だ。出会った日本人は親切でいい人達ばかりだった」。テロのニュースが気になりながらも、安心した気持ちでコベント・ガーデン近くのロング・エイカーで下車。マーケットに行きお土産を買う。友達と携帯で連絡を取る。シェパーズ・ブッシュでも爆発があったという。一部の地下鉄が閉鎖されたらしい。

土産物を買い終わり、一度家に帰ることにする。南側の大きな通り、ストランドまで出て、バスで帰ろうとするが91番のバスがこない。バス停には多くの人が待っており、タクシーもほとんどが人を乗せている。この調子だとよる9時の飛行機に間に合わなくなる可能性がある。相棒がなんとかタクシーを止めて、家に帰ることにする。帰り道は地下鉄が不通になったためか、バス停でバスを待つ人が群を成していた。一旦カレドニアン・ロードの家まで戻る。

7月7日のテロの時は、バス、地下鉄と全ての公共交通機関がストップしたため、乗客がタクシー、ミニキャブに殺到した経緯がある。その日うちのフラットメイト(一緒に家をシェアして借りている人)はミニキャブ会社に電話をして「手配できるのは何時間後になるかわからない」と言われ、結局仕事に行くのをあきらめた。

家に帰るタクシーの中で考えたのは、いつものように空港に時間までに着けない可能性があるということだった。僕たちをカレドニアンロードで降ろしたあと、すぐに家に帰ると、奥さんと携帯ではなしていたこのタクシーの運転手に、家の前で待ってもらい、家から荷物を運び入れてパディントン駅まで行ってもらうように頼んだ。パディントンからヒースロー・エクスプレスに乗る事にした。この運転手さんがおもしろい人で、若く見えるが、実は71歳でこの道44年のベテラン。おしゃべり好きで親日家。家族一同運転手さんとの会話を楽しみ、結局ヒースロー空港まで運転してもらう事にした。

「わしはこの仕事が大好きだ。タクシー運転手っていうのはこんなにいい仕事なのに、嫌ってるやつが多い。そんなやつはさっさと辞めてしまえばいい。タクシー運転手でお金がないとぼやいてるやつらはなまけてる。俺は怠け者じゃない。金がないならもっと長い時間働きさえすればいい」。むかし日本人の女の子がホームステイしていたことがあるという。前の助手席には二人の元気な男の子の写真が貼ってある。今年5歳と2歳になる孫なのだという。元気なおじいさんに励まされながら空港に着く。(明日につづく)

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<ロンドンから続報(6)> 爆破テロから5日-- キングス・クロス、ウォウボン・プレイスの献花台、そしてヒースロー空港へ行く(7月12日火曜日の様子) [ロンドン同時多発テロ 現地レポート]


キングス・クロス駅の東側(ヨークウェイYork Way入口)にできた献花台。多くの花束がメッセージと共に寄せられている。(2005年7月12日午後4時)



同駅の献花台。


英国国旗(ユニオン・ジャック)の中央に「我々は恐れない」の文字。何を恐れて、何を恐れるべきでないのか。


テロ事件以前から再開発工事中のキングス・クロス駅。左の壁には行方不明者の目撃情報を尋ねる貼紙が多く貼られている。


「missing(行方不明)。この顔を覚えておいてください。」


キングス・クロス駅から西へ徒歩5分、路線バスが爆破されたユーストン駅そばのウォウボン・プレイス。現場に通じる道は依然完全に閉鎖。写真の左側は献花台が設けられたセイント・パンクラス・パリッシュ教会。


教会の入り口に多くの花束が供えられている。思わず手を合わせる。

この後、ヒースロー空港に僕の大学の卒業式にやって来る両親を迎えに行く。ユーストン駅は多くの警官が警戒中。ここから空港までリムジンバスに乗っていこうとしたら、運行していないのでビクトリアまで行けといわれる。爆破された30番のバスは、本来はあの場所を通らないでユーストンからユーストンロードを西に直進するはずだ。ここでなぜ南に左折したのかずっと疑問だ。その理由を憶測してみると、ユーストンの西にあるにエッジウェアロード駅で先に地下鉄の爆破事件が起こり、そのために道路が閉鎖され、左折南下したのではないか。これは時間的にちゃんと計算したものではない、個人的な憶測である。もし本来のルートを通ったとしたら犯人の目標はユーストン駅のバスターミナルだったのだろうか。(30番のバスがユーストンのバスターミナルに入るのか、入らずにそのままユーストンロードを直進するのかも未確認)。そう考えると、ロンドンにしてはめずらしく夏日だというのにうすら寒く感じる。


ユーストン駅。意外に人が多かった。

さて、以前IRAのテロで有名なビクトリア駅は心理的に避けたいという事で、空港バスはあきらめる。地下鉄にも乗りたくないが仕方がない。ユーストンからビクトリア線に乗る。本来はグリーン・パーク駅でピカデリー線に乗り換えできるのだが、依然グリーンパーク駅は不通。ビクトリアまで行きディストリクト線に乗り換える。ホームはものすごい人。さらにサウス・ケンジントンまで行ってようやくピカデリー線に乗り換える。

ようやく乗ったピカデリー線の車両もバロンズ・コート駅で30分以上停車し動かなくなる。地下鉄のターミナル4駅は、ターミナル5の工事のため閉鎖中。ハットン・クロス駅で代替バスに乗り換える。結局空港まで2時間以上かかり到着。もっとも安全、かつ疲れにくいと思われる帰りのルート選定は、悩みに悩んだ。最終的にはヒースロー・エクスプレスでパディントン駅まで行き、そこからカレドニアン・ロードまでタクシーを使うことにした。


地下鉄ピカデリー線ハットン・クロス駅とターミナル4を結ぶ代替バス。

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10)ロンドン・テロ第2波 僕の一日
8)<ロンドンから続報(5)> 爆破テロから4日-- 7月11日(月)の様子
7)<ロンドンから続報(4) > テロから4日 -- 生活は平常に
6)<ロンドンから続報(3)> 爆破テロから3日-- 僕のへこみ具合
5)<ロンドンから続報(2)>英国でのテロ報道は控えめ -- ロンドン警視庁が33人の死亡を確認(18時30分)  
4)<ロンドンより続報(1)>爆発は少なくとも4件(14時20分)
3)<ロンドンから速報>バスの爆破現場は通う大学の裏、大学の最寄り駅ラッセル・スクウェア駅でも爆発(12時40分)
2)<ロンドンから速報>ロンドン各地で爆発、情報は錯綜(11時10分)
1)<速報>ロンドンで同時多発テロか? ロンドン市内でバス3台・地下鉄2駅で爆発との報道(10時45分)  


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<ロンドンから続報(5)> 爆破テロから4日-- 7月11日(月)の様子 [ロンドン同時多発テロ 現地レポート]


21人の犠牲者を出したキングスクロス駅周辺。爆発の疑いがあるとして、道路が封鎖されたために立ち往生するバス。ペントンヴィル・ロードとカレドニアンロードの交差点(スカラ座前)にて、91番バスの車上より。

地下鉄ピカデリー線の復旧は絶望的なので、中心部へ出るために91番のバスを使う。アーノス・グローブ(Arnos Grove)とハイド・パーク・コーナー(Hyde Park Corner)間が依然不通のため、バスが増便されている模様。キングス・クロス駅手前で乗っているバスがほとんど動かなくなる。次のバス停で降りようかどうか考えているうちに動き出した。相棒がキングス・クロス駅の向かい側にTBSのニュース23のクルー(佐古さん)を発見。これはあとでインターネットでニュース23を見て知ったのだが、僕が乗っていたバスが立ち往生した原因は、キングスクロス駅付近で爆発物らしきものが発見されたため道路が封鎖されたことだったらしい。


キングス・クロス駅の英国国旗は半旗になったまま。


オックスフォード・ストリートの手前、ガウワー・ストリート(Gower Street)での渋滞。またまったく動かなくなったので、運転手に途中でバスから降ろしてもらい、ソーホー(Soho)まで歩く事にした。カレドニアン・ロードからレスター・スクウェアまで通常は地下鉄で15分。それが今日はソーホーまで一時間以上かかってしまった。


「NO TRAINS」。とにかく不便です。


「ピカデリー線の運転再開までは長い時間がかかる事が想定されます(数週間かかる可能性があります)」という掲示板。という事は8月に僕が本帰国するまでには復旧しないかもしれない。

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<ロンドンから続報(4) > テロから4日 -- 生活は平常に [ロンドン同時多発テロ 現地レポート]

生活は普通に戻りつつある。不通部分の交通機関をのぞいてはだ。その影響を受ける人々は、依然不通になっている地下鉄の代替ルートやバスの迂回ルートに慣れなければいけない。


サークル線は不通。セントラル、ディストリクト、ハマースミス・アンド・シティー、メトロポリタン、ピカデリーの各線が一部不通(PART SUSPENDED)

ロンドン交通局の最新運行情報はここで見ることができる↓
http://www.tfl.gov.uk/tfl/press-centre/press-releases/press-releases-content.asp?prID=421

今日気がついたのだが、事件当日のお昼にロンドン交通局から事件とその後の対応を知らせるメールが届いていた。意外にも素早い対応だ。


完全に閉鎖されたカレドニアンロード駅。人影もほとんど無い。(7月10日・日曜日)


バスや、他の地下鉄路線への代替ルートを知らせる掲示

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<ロンドンから続報(3)> 爆破テロから3日-- 僕のへこみ具合 [ロンドン同時多発テロ 現地レポート]


カレドニアン・ロード駅、事件翌日(金曜日)の掲示。「当駅は本日も引き続き閉鎖。キングスクロス駅も閉鎖」

ピカデリー線は南行きはハイドパーク・コーナー(Hyde Park Corner)で折り返し運転をしているらしい。それより以北は、家の最寄り駅のカレドニアン・ロード駅を含めて当分復旧する見込みがなさそうだ。

毒気というのだろうか。当てられてしまったような気がする。爆破テロ以降、どうもしっくりこない。変な感じなのだ。「恐い」というよりも「気持ちの悪い感じ」。どうにも落ち着きが悪い。

昨日は友達の誕生日パーティーがあった。地下鉄が止まっていて不便なので、自転車でメイダ・ヴェイル(Mada Vale)までいった。最低限の情報を得る以外は、なるべくその会話はしないようにした。テロの話になると「えっ、そんなことあったの」などと冗談を言って、とぼけるのだ。わざとらしいが、効果はある。

事件の翌日も、中心部に出たが、いつも以上に空々しい笑い声が耳につく。少なからぬ人が無意識に同じようなことをしているように感じた。


金曜日の夕方にもかかわらず、閑散としたソーホー(Soho)のオールド・コンプトン・ストリート(Old Compton Street)

中心部のトッテナム・コート・ロード(Tottenham Court Road)のバス停でバスを待つ。爆破現場の迂回や、不通になったままの路線の代替輸送をするバス系統は、静かに混乱している。日本語で話しをしていると、いきなり知らない人に腕をこずかれた上に、挑発的に「What did you say?(今なんて言ったんだ?)」などとからまれた。なんでこんなものを寄せ付けてしまうんだろう、、、また、へこむ。思っている以上にみんな不安を感じているのかもしれない。

「テロに慣れているイギリス人は強い」「ロンドンっ子は強い」「日本ではこうはいかない」。こういった意見をロンドンの日本人社会ではよく耳にする。果たしてそうか。僕はそんなものではないと思う。

こういった事件の生存者のインタビューなどというものは、どこの国であっても同じで、心的外傷を受けた人々の沈痛な叫びに本質的な違いはない。そして、また、それを受け取る人もしかりだ。

今日からまた天気が良くなってきた。気温も上がっている。テレビのニュースや新聞はもう見ていない。今日はプールに泳ぎに行けるかもしれない。

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<ロンドンから続報(2)>英国でのテロ報道は控えめ -- ロンドン警視庁が33人の死亡を確認(18時30分) [ロンドン同時多発テロ 現地レポート]

日本の報道をネットで見ると、早い時点でなぜか死者が45人、負傷者1000人以上という数字が出ている。どこからでた数字なのだろうか。ロンドンで見れる地上波のチャンネル5局のうち、BBC1(1チャンネル)とITV(3チャンネル)は発生直後から、いま現在夕方の6時を過ぎるまで、8時間以上休む事なく特別番組を放送している。日本で報道されている数字は、イギリスのテレビで観るかぎりは聞こえてこない数字だ。単純にイギリス国内で報道の規制、もしくは自主規制や政府との協力体制があって、数字を公表しないようにしているのだろうか? 今回のテロ事件に関する日本での報道のトーンは、イギリスの報道が極力冷静に努めているのに比べると、少し大げさに聞こえる。

先程の共同記者会見の公式発表によれば、死者の合計は33人。アルドゲイト・イースト駅で7人、キングス・クロスでで21人、エッジウェア・ロードが5人、タヴィストック・スクウェアのバス爆発の死者は依然不明となっている。英国の報道は比較的冷静でショッキングな映像などもあまり流れていない気がする。日本人に比べ、イギリス人はパニックを起こしやすい国民性をもっているせいか。こちらのメディアは市民にパニックを起こさせないように配慮しているように見える。だから、テロ攻撃を受けたピカデリー線キングス・クロス駅のとなりの駅であるカレドニアン・ロード駅の近くに住んでいるのに、なんとなく実感がない。キングスクロスまでは自転車でいっても10分かからない距離。

僕の大学は今回テロ攻撃を受けたピカデリー線のラッセル・スクウェア駅近くにある。学校行くのに僕はいつもこの駅を使うし、多くの友達がそうする。取りあえず友達の安否を確かめる。今日ピカデリー線を使って大学に行こうとしていた友達も何人かいたが、とりあえずみんな無事でほっとする。

911以降、起こらないのが不思議だとは思っていたが、実際こんな事件がこんなに身近で起こると、やっぱりへこむなぁ。この前に福知山線の事故のように、マスコミが必要以上に市民の不安を煽るというような報道はここロンドンではまだ見られないが、なんか違う意味で、やっぱりへこむ。

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