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草サッカーと犬の小便 [ロンドン生活]

試験が終わって自由になったので、いろいろと新しいことに挑戦してみる。心の余裕が出来るというのはいいことで、いろんな刺激が心地よく、新鮮に入って来る。新しいことといえば、先日のボウリングもそうだった。ボウリングがこんなに楽しいスポーツだったとは! 

さて、草サッカーだ。サッカーなんて高校を卒業して以来一度もやったことがない。小中高と運動系のクラブに所属したことのない俺。スポーツといえば、20歳を超えてから北海道在住時代にスノーボードを始めたり、30歳を超えてからの台湾時代には、青年公園や台湾大学の屋外50メートルプールに通って毎日1000メートル以上泳いだりしていた。が、そうしたわけか、ロンドンでは運動しようという気にならなかった。秋から冬、そして春に至るまで、天気は概して陰うつで、風は吹き寒いことこの上ないくせに雪は降らないし、だいいちスキー場自体がない。夏といっても、太陽がさんさんと照りつける海岸で、一日中泳ぎ疲れることができるほどの暑さはない。

そんなことは、まぁ、いい。イギリスに対する文句もそろそろ言い納め(笑。それももはや全て過ぎ去り、移ろいゆくこと。今は帰国までに与えられた時間で、特別すばらしいと言われる「イギリスの夏」を2ヶ月十分満喫して、あとは帰るだけなのだ。

サッカーのはなしだった。中国人のZくんがターンパイク・レーンの駅まで迎えにきてくれる。彼の家に行く途中、朝っぱらからチーズバーガーとチップス(フライドポテト)を買い、サッカーやる気満々。Zの家の住人はみなロンドン大学SOASの日本語科の生徒で、今年の9月から日本各地の大学に留学することになっている。イングランド人のCの朝ご飯はマーマイトを塗ったトーストとミルクティー。イギリス人の中でもマーマイトが好きかどうかというのは、好みが大きく分かれる。

さて、みんなそろったところで彼らの家の近くの公園へ。芝生で覆われたロンドンによくある普通の公園。ラグビー、サッカー兼用のゴールがひとつある。サッカーなんてルールさえもよく覚えていないので「オフサイドォ」とか言われたらどうしようなどと考えていたのだけど、集まったメンツは全部で9人で、思っていた以上に自由な草サッカーになった。

体力について、今日ほど思い知らされた日はない。走ってもすぐに息が上がるし、ボールを追っかけても足が絡まってこけそうになる。というか、実際こけている。しかも、俺以外はみんな20歳前後なのだ。できるだけ頑張って休憩。ゴールのポールのそばに置いておいたジャケットを取り上げると、どういうわけか濡れている。そういえばさっき、犬を散歩させているおばさんがいた。犬は繋がれておらず、飼い主は「こっちにきなさーい」と叫んでいた。

「やられた」と思った。においを嗅いでみると少し変った匂いがする。さっきの犬がマーキングしていったのだ。ひえー。このジャケットをみんなに回して臭わせてみると、中国人のZが強烈な反応を示した以外は、アイルランド人、イングランド人ともに弱い反応。「なにも臭わないよ」と言うやつまでいる。

「イギリスの犬はひどい!」
「どこでも犬は犬だよ」

たしかにそうだ。イギリスの犬は悪くない。ポールのそばに物を置いたのが失敗だったのだ。太陽が出てきて照らし始める。ジャケットを広げて日光で消毒。一時間後、もう一度においを嗅いでみる。ほとんどにおいはない。Zにも嗅がせる。においなし。

サッカーをしたのは全部で3時間ぐらい。俺はCと一緒に途中で帰った。途中かなりくたびれて来た時「いま何時ぐらい」ときくと、Zが「まだ2時間しか経ってないよ」という。俺はもう4時になっているかと思った。

さて、家に帰る頃には、もう階段を昇るのも大変な状態。家に帰るとうちにいたTくんにジャケットを臭ってもらう。まったく問題なし。いちおう消臭剤をスプレーして干すことに。夕方はチャイナタウンの新龍鳳で大学の友達達とご飯を食べる。このお店、けっこうおいしいような気がした。


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