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自然と折り合いをつける知恵


トランペット(ダツラ)の花



NHKで利根川についての特集番組をやっていた。この地域はおおきなる水の恵みとともに、古来水害にも悩まされ続けてきた。流域出身の柳生博さんが、川と共生し「自然といかに折り合いをつけるか」という話をしていた。自然というと、豊かな大自然という具合に、ふつう人間以外や人工物以外の自然環境や景観を思い浮かべる。

さて、自然とわたし自身のかかわりを見てみよう。自然を自分の回りに自然と存在するもの、つまり自分の周りの環境であると捉えた時、自分を取り巻くもの、人間関係、すべての環境は「自然の一部となる」。



さらに自然が「何らかの法則にしたがってあるもの」、すなわち万物であると見る時、自分の周囲だけでなく、自分を含むすべてのものが自然の一部となる。

自然に折り合いをつける知恵は多くあるが、自分を知ることもそのひとつであろう。自分に折り合いをつけるのである。自分を知ればしるほど、諸事の関係、万物のありようが見えてくる。そういう意味では社会科学も自然科学の一部であると思っている。



<今日のひとこと>

「核エネルギーを重視して料理を軽んじる文明は必ずや破滅に向かう」

ゴールドシュナイダー、エルファーズ著「誕生日事典」4月21日より


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響(きょう)

こんばんは。
深いですね。
by 響(きょう) (2005-12-01 18:10) 

しょちょう

自然と人間とを二項対立で捉える考え方はプラトンの思想に端を発し、西洋思想史的にはヘーゲルあたりで頂点をむかえたそうです。老荘思想に造詣があり、仏教が身近にある三平太さんにとっては無為自然な人の生き方がのほうがそれこそ「自然」かもしれませんね。
by しょちょう (2005-12-02 00:02) 

usagi

自分を知るかあ。なんとなく難しいです。私は人間って一瞬ごとに色々な出来事にふれ、それを介して一瞬前の自分とは違う自分になっているような気がしているのです。なので、自分を理解するのは、過去とその因果を理解することに近い。勿論今を生き、未来に向かって夢や期待もあり、そっちの方向に進もうとしている自分がいるけれど、今生きている私の反応は今が過去になって初めて理解できる感じ。自分とはある意味考古学のように過去の現象として発見されるもの、みたいな感じかも。とても非科学的(^^;)です。
by usagi (2005-12-02 23:11) 

三平太

響さん。深いは浅く、浅いは深いのです(笑

最近、筑波大学教授の村上和雄さんの本に深く共感しています。彼の立場と同様に、ぼくにとっても宗教と科学はまったく対立しない。彼がいうように西洋と東洋も他の異文化も対立しない世界があるはずだと思ってます。

usagiさん。おもしろいですね。なんか学校の先生の話を伺ってるみたい。usagiさんのこの話を聞いていると、話の色調はモノトーンで、うす水色。頭の中が砂時計のようになっていく感じです。新鮮です。
by 三平太 (2005-12-02 23:53) 

usagi

学校の先生みたい?ですか(^^;)?
砂時計かあ。私の中ではなんとなく「時間」が永遠のテーマなので、なんとなく通じ合った感じですね(^^)。一般化して書いたので色調が静的印象なのかも知れません。実際振り返っている瞬間はかなり良くも悪くもビビッドですよ(^^;)。
by usagi (2005-12-04 12:58) 

makiri

沖縄では角煮用の豚肉は皮が付いた状態で売られています。
よく見るとイボがあるのが多いんです。
料理する時にイボを取るかそのまま食べるかで考えるんです。
イボを取っても見た目の問題でしかなく、
そのまま食べるとなんだか変な気分になるんです。

自然っていうのは、そういう事なんだろうって思うのですよ。
違和感があるんです。

広い意味で環境汚染も自然の一環と考えるのですが
それをどう処理するのか?
そのまま受け入れて山や海の変わりゆく姿を見るのか?
残そうとやっきになるのか?
どっちも違和感がある気がします。

人との関わりでも同じ事が言えると思います。
常にいつの時代でもメディアや宗教は理想の人生観を出してます。
違和感が無いのが物事の真理だと考える人が多いからなのでしょう。

肉をむさぼり食う者、それを嫌って菜食になる者、
そんな事はおかまいなしに土の香りがしない野菜が並び
美味しそうな料理が今日も紹介されている。
なんだかインドの破壊神シウ゛ァがどうしているのかわかる気がします。
by makiri (2005-12-04 17:48) 

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